【練習】 パート・ド・ヴェール試してみました
ここのところ電気窯を使って色々と実験をしているのですが、前々からやってみたかったパート・ド・ヴェールという技法を試してみました。
そもそも窯を買った一番の理由がこれをやってみたかったからなのです。
パート・ド・ヴェールとは石膏で作った型にガラスの粉を詰めて焼くことで、色々な形のガラス作品が作れるというもの。
古代メソポタミアで生まれたものの、吹きガラスによって衰退した幻の技法だそうです。
…とか言うとかっこいいですが、情報が少ないのでネットと本を頼りに色々と失敗しながら試行錯誤しています。
今回はそんな試行錯誤の様子です。
とりあえず部屋にあった適当な型にワックスを流し込んで形を作ってみました。
で、これに油粘土でかさ増しをします。
そしてこのまま、まるごと石膏で型取りです。
粘土を抜いて、ワックスを溶かし出すとこんな感じの型が出来ます。
ここにガラスの粉を入れていきます。
グラデーションにしたいので、少しずつ色の比率を変えて混ぜながら層にしてあります。
ガラスにしたいのはワックスだった部分だけなのですが、溶かす前のガラスはかさが多いので、その分のために油粘土で器を大きくしています。
これを窯に入れて焼くこと12時間くらい
こんな感じになりました。
石膏型は抜けないので、基本毎回壊して使い捨てです。
型からはずして洗ったものがこちら
おおー、綺麗にグラデーションが出来ました。
本来はこのあと磨きますが、実験なので今回はとりあえずここまで。
パード・ド・ヴェールは手順が多くて大変ですね。
まだ分からないことが多いので試しながらですが、好きな形が作れるのは楽しいです。
実験しながら色々作ってみようと思います。